1998年3月27日のオンエア情報です。

過去記事を振り返ると、紹介したPVがリンク切れになっていることがあります。
絶対消されないと踏んで貼ったアーティスト公式動画でもリンク切れがあったりして、どうしたのかと思ったら、PVの高画質化をして再アップロードしていることがある、とわかりました。
昨今のコロナ禍で動画再生の機会が増えていることもあり、アーティストやレコードレーベルは品質向上に努めて収入の一環にしているのでしょう。
このブログの過去記事でたまに動画サイズが大きくなったところ(PC版で見た場合)がありますが、そこは貼り直したところです。

1998年3月24日付HO HOU(ホ・ホゥ)
今週のヘッドライン
1998年度夏フェス情報
がっかり?なぞなぞ?ノエル動向
オーシャン・カラー・シーンのスティーブ、厳重注意


先週からのランキングの
  はダウン
  はアップ
 → は変化なし
N はNew Entry、R はRe-Entryです。
太文字はアーティスト名で、/ の後に曲名が続きます。
基本オンエアそのままの表記ですが、スペルミスや追記が必要そうなときはその都度調整します。
ミュージックビデオはPV(プロモーションビデオの略称)と表記します。

英語テロップはBEAT UKの放送から引用しています。
緑字の部分は旧公式サイトからの引用です。
日本語黒字の説明部分は自分の感想であり、翻訳ではありません…が、時々適当に訳してることもあり、その際は斜体青文字で表記しています。ご了承ください。


BEAT UK  March.27.1998 On Air 
Voice / Neil Fox

OPENING
Robbie Williams / Let Me Entertain You
The fifth and final single from Robbie's double platinum album 'Life a Lens' provided the opening for his acclaimed live shows last year.
ロビーのダブルプラチナを獲得したデビューアルバム‘Life Thru A Lens’からの5枚目で最後のシングルのこの曲は昨年のライヴでのオープニングだった。


TOP 20
20  N  The Wombles / Remember You're A Womble

This is lifted from The Wombles forthcoming 'best of' album which contains no less than 8 of their hits from the 70's.
代表曲を集めたアルバムに先駆けて発売されたこのトラックは70年代にワンブルズが2年間の間に8回チャート入りしていた頃の作品の再発。
ウォンブルズとは児童文学を原作とし、1970年代に英国BBCの子供向けTV番組として人気を博した作品及びキャラクターです。そしてここで製作され、着ぐるみで演奏した楽曲もまた人気があったそうで、英国では定番キャラになっているようです。
楽曲はマイク・バットというシンガーソングライター・プロデューサーの方が製作しており、これまでも何度かリリースされています。
今回はシングルとしては1976年以来にリリースされたもので、英国シングルチャート13位になっています。またコンピ盤The Best Wombles Album So Far – Volume 1も98年3月にリリースされ、アルバムチャートで26位となり、子供向けキャラとはいえ根強い人気が伺えます。

19  ↓   Shed Seven / She Left Me On Friday
18  N  Bryan Adams / I'm Ready

This song was recorded live at the Hammerstein Ballroom in New York last September and is taken from his platinum selling 'MTV Unplugged' album.
この曲は去年の9月にニュー・ヨークのハマースタイン・ボールルームでライブ録音されたもので、プラチナアルバム‘MTV Unplugged’からの一曲。
カナダのシンガーソングライター、ブライアン・アダムスによる97年のライヴアルバム、MTVアンプラグドからの2ndシングルです。
MTVアンプラグドは主に自身の持ち曲を演奏するのですが、この曲は1983年リリースの3rdアルバムCuts Like a Knifeに収録されていたものです。PVはそのままMTVアンプラグドからのものでした。
2001年にはイタリア語バージョンもリリースされています。

17  ↓   Shania Twain / You're Still The One
16  ↓   Cast From Casualty / Everlasting Love
15  N  Iron Maiden / The Angel And The Gambler

With their 11th album 'Virtual XI' due this month, the band are also currently working on a computer game 'Ed Hunter' due for release in the Autumn.
11枚目のアルバム‘Virtual XI’は今月発売。彼らは今、秋に発売されるコンピューターゲーム‘Ed Hunter’の製作に参加している。
英国のベテランへヴィメタルバンド、アイアン・メイデンによる98年3月リリースの11thアルバム、ヴァーチャル・イレブンからの1stシングルです。
PVではどこかの小惑星で行われる大規模ライヴをCGを交えて描いたSF風で、当時最新のCGも今となっては古めかしく感じてしまいますが、ラストまで行くと力押しの大爆発オチで楽しくなって来ちゃいます。
エディットされた曲ですが、アルバムバージョンは10分近くある長いものになっています。
ヴォーカルのブレイズ・ベイリーはこの11thアルバムが最後の参加となり、以後は前のヴォーカリストだったブルース・ディッキンソンが復帰することになりました。
この頃は長髪ですが、現在のブレイズはスキンヘッドにモミアゲ姿が特徴です。

14  N  James / Destiny Calling

James recently read that Noel was inspired to form Oasis after seeing the band soundcheck when he was a mere roadie for The Inspiral Carpets!
彼らは、ノエル・ギャラガーがインスパイラル・カーペットのただのローディーだった頃ジェームスがサウンドチェックしているのを見てインスピレーションを得たということを最近知った。
98年3月にジェイムスの初となるベストアルバムがリリースされました。この曲はベスト盤に収録された新曲のうちのひとつで、全英シングルチャート17位になっています。
PVでは売れっ子になっているバンドの様子が描かれています。バンドのグッズ展開がアイドルっぽくて笑っちゃいますが、歌詞では遠回しにスパイス・ガールズのことも歌っているようです。
テロップにある話は、ジェイムスがオアシスにとって同郷マンチェスターの先輩バンドってことで、リスペクトも込められているのだと思います。

13  ↓   LeAnn Rimes / How Do I Live
12  ↓   Savage Garden / Truly Madly Deeply
11  N  Alexia / Uh La La La

30-year old Italian Alexia has already reached no.1 across Europe with 'Uh La La La' when it was originally released last summer.
30才のイタリア人アレクシアのこの曲は、去年ヨーロッパ中で一位になっている。
アレクシアはイタリア人女性シンガーで、デビューは1990年とそこそこのキャリアがあります。
この曲は97年にヨーロッパ各国でヒットしており、98年に英国でもヒットさせるべく新たにミックスをしてこの時期にリリースされ、英国シングルチャート10位になりました。
PVのサムネイルだけを見ると、いかにもなユーロダンスの速い曲的印象を受けますが、実際は結構遅い楽曲です。


ON STAGE
Carleen Anderson / Maybe I'm Amazed
カーリーン・アンダーソンの客なしステージです。同じ映像は発見できませんでした。


NEW RELEASES
Bernard Butler / Not Alone
Citing Spiritualized's 'Ladies and Gentlemen...' as his favourite album of the 90's, Bernard confessed to being "close to tears every time I hear it"!
スピリチュアライズドの‘Ladies and Gentlemen...’が、久々のお気に入りのアルバムというバーナードは“いつきいても涙が出そうになる”のだそうだ。

Ian Brown / Corpses In Their Mouths
The cover sleeve to 'Corpses' shows Ian with a bandaged hand after defending himself from an anonymous attacker in a nightclub!
この曲のジャケットに、イアンは手に包帯を巻いて写っているが、それはナイトクラブで何者かに襲われたときに自己防衛したときに傷ついたため。

Janet Jackson / I Get Lonely
'I Get Lonely' is the big ballad from Jannet's fifth and most personal long player to date, 'The Velvet Rope'.
彼女の5枚目で、最もパーソナルなアルバム‘The Velvet Rope’からのビッグなバラード。


UK ALBUM CHART
アルバムタイトルの後の(カッコ内)は、放送されたPVです。
20  Catatonia / International Velvet
19  Stereophonics / Word Gets Around
18  Lighthouse Family / Postcard From Heaven
17  Will Smith / Big Willie Style
16  Mavericks / Trampoline
15  Shania Twain / Come On Over
14  Dust Junkys / Done & Dusted
13  Savage Garden / Savage Garden
12  Texas / White On Blonde
11  The Charlatans / Melting Pot
10    All Saints / All Saints
  9    Celine Dion / Let's Talk About Love
  8    Natalie Imbruglia / Left Of The Middle
  7    The Verve / Urban Hymns
  6    Robbie Williams / Life Thru A Lens
  5    Finley Quaye / Maverick a Strike
  4    Eric Clapton / Pilgrim
  3    The Bluetones / Return To The Last Chance Saloon  (Solomon Bites The Worm)
  2    Space / Tin Planet  (Avenging Angels)
  1    Madonna / Ray Of Light


REQUEST
Blur / The Universal


SPECIALIST CHART
UK R&B SINGLE CHART
1  Robyn / Show My Love
2  Ginuwine / Holler
3  Will Smith / Gettin' Jiggy Wit It
4  Another Level / Be Alone No More
5  LSG / My Body

14  Hinda Hicks / If You Want Me


ONES TO WATCH
Arab Strap / Here We Go

With the Glaswegian group's album 'Philophobia' due in April, this track is about a lover's tiff between singer Aidan Moffat and his girlfriend.
4月にLP‘Philophobia’を出す予定のグラスゴー出身の彼ら。このトラックはシンガーのエイダン・モファットと彼のガールフレンドのけんかについて歌われている。
アラブ・ストラップはスコットランド出身のエイダン・モファットとマルコム・ミドルトンによる、二人組ロックバンドです。名前の由来は…各自で調べてみてください。デビューは95年で、全体的にスローなローファイ的サウンドが特徴です。
この曲は98年4月にリリースされる2ndアルバムPhilophobiaからの1stシングルで、英国シングルチャート48位に入りました。
バンドは2006年をもって解散していましたが、2016年に正式に再結成が発表され、2020年9月になって15年ぶりの新曲The Turning of Our Bonesがリリースされました。

Tin Tin Out / Here's Where The Story Ends
This is a dance remix of The Sundays 'Here's Where The Story Ends' from their 1990 debut long player 'Reading Writing and Arithmetic'.
これはサンデーズの1990年のデビューアルバム‘Reading, Writing & Arithmetic’からの一曲、‘Can't Be Sure’のダンスリミックス。

No Authority / Don't Stop

This latest Californian based boy band have an average age of 16 and a half are signed to Michael Jackson's 'MJJ Music' label.
このカリフォルニアを中心に活動している平均16.5才の男の子バンドは、マイケル・ジャクソンのレーベル“MJJ Music”と契約した。
ノー・オーソリティはアメリカ・カリフォルニアを拠点に活動する4人組ボーイズグループです。サウンドはポップなR&Bで、この曲はマイケル・ジャクソンのレーベルからリリースされたデビューシングルです。
97年にアメリカでこのシングルと1stアルバムKeep Onをリリースし、98年にヨーロッパ進出となりましたが、残念ながら大きな成功には至りませんでした。曲は悪くないと思うんだけど。
2003年に解散後、メンバーのリッキー・ゴティネスはリッキー・レベルという名義で芸能活動を続けています。


WORLD GIG GUIDE
EUROPE
Cornershop / La Laiterie - Strasbourg, France  11 April
Backstreet Boys / Sports Palace - Madrid, Spain  13/14 April /
 Bullring - Lisbon, Portugal  15 April
Spice Girls / Wembley Arena - London, UK  14/15 April
 →14日15日のセットリスト

NORTH AMERICA
Bjork / Molson Center - Montreal, Canada  13 April /
 Radio City Music Hall - New York, USA  17 April
ライヴ記録によると、カナダとニューヨーク公演は5月だったようです。

OSEANIA / ASIA
Spearhead / Blues Festival - Byron Bay, New Zealand  11/12 April /
 Mercury Lounge - Melbourne, Australia  16/17 April
Super Furry Animals / Club Quattro - Osaka, Japan  15 April /
 Club Quattro - Tokyo, Japan  16 April

Diana King / Blitz - Tokyo, Japan  15/16 April /
 Diamond Hall - Nagoya, Japan  17 April


FEATURE
FRENCH DANCE MUSIC

The world's music press have turned their attentions to France recently in an attempt to cover a cultural phenomenon that can sount amongst it's ambassadors; Super Discount, Air and Daft Punk...
スーパー・ディスカウント、エアー、ディミトリィ・フロム・フランス、ダフト・パンクなどのようなカルチャー現象にいち早く目をつけようと、最近世界中のプレスがフランスに注目している。

Daft Punk / Da Funk

ダフト・パンクは元々ロックバンドとして音楽キャリアをスタートしていて、ステレオラブが作った英国のレーベルからデビューしました。その後メンバーが脱退し(この人、ローラン・ブランコウィッツは後にロックバンド、フェニックスのメンバーになる)、ダンスグループへと鞍替えします。
ヨーロッパの音楽マーケットの中心地は英国ですが、クラブミュージックは地域独自の特色があり、各地それぞれ盛り上がりを見せています。そんな中フランスのクラブ事情は結構お寒かったようで、DJやミュージシャンの活躍できる場や若者が楽しむ機会が少なく、クラブカルチャーが根付くのが周辺国より遅れていたのだと思われます。
彼らのPV、Revolution 909で路地の小さなレイヴ会場に警察が踏み込む場面がありましたが、ああいったものは大抵違法なパーティだったこともあって、リアルな光景だったのでしょう。

Air / Sexy Boy

Following the success of Air in the UK, British HMV record shops have dedicated a whole section to a scene they've dubbed "Nouvelle Beat"...
英国のHMVでは、エアーの成功に乗じて、ヌーベル・ビートと名付けたコーナーまで設けている。
フランスのエレクトロポップコンビ、エールはこのシングルで国際的に成功しました。英語詞ということもあって特に英国でヒットしていますが、アルバムはフランスでもゴールド認定を受けています。
この辺りはダフト・パンクも同様で、英国やアメリカでPVがたくさん流れて知名度が上がりました。
ダフト・パンクの前身バンドの元メンバーだった、ローラン・ブランコウィッツが在籍しているロックバンドのフェニックスは、元々エールのバックバンドでもありました。

Dimitri From Paris / Sacré Français!

ディミトリ・フロム・パリはギリシャ系トルコ人で、フランスを拠点に活動するDJ・ミュージシャンです。
ラウンジ的雰囲気を醸し出すハウスサウンドが特徴で、日本だとこの頃一部ラジオで良くかかっていた日本語を含んだ「Love Love Mode」及び、後年セルフミックスされたアニメソング「ネコミミモード」が有名でしょう。そういった日本との関連もあってか、渋谷系の括りとして紹介されることもありました。

The French record buying Public appear to be less enthusiastic, voting "Le Scene Groove Français" as only the 9th most important musical event of 1997.
フランス人が選んだ、97年の最も重要だった音楽イベントで‘La Scene Groove Francais’がたったの9位だったのを見てもわかるように、フランスの音楽人間達は、あまり興味がないようだ。

それは、フランスのラジオ局が地元のバンドの出すレコードは1分30秒以上フランス語で歌っている部分があることを保証しなければならず、よってダフト・パンクなどは完全に無視されるということからもうかがえる。
これは1994年に制定された通称「トゥーポン法」というフランス語保護政策によるもので、広告やメディア媒体等から外国語・外来語を規制する結構強力な政策です。
テロップにもありますが、ラジオで放送される楽曲は1日あたり40%をフランス関連にしなければならない等細かい規定があり、違反すると罰金刑になるようです。
ちなみに現在フランスでも展開している音楽配信サービスは、この規制の対象外だそうです。

St Germain / Alabama Blues (Revisited)

サンジェルマンは本名をルドヴィック・ナヴァールといいます。先にハウス・テクノシーンを牽引と書きましたが、この人はデトロイト・テクノに影響され90年代から様々な名義で活動しています。この辺りは英国のレイヴカルチャーに触れていたからでしょう。
この曲のようにUKガラージに通ずるようなハウスや、本名でディープハウスの楽曲も手掛けたりしています。

Laurent Garnier / Flashback

ローラン・ガルニエは80年代に英国に渡り、デトロイト・テクノからのレイヴカルチャーに影響を受けてDJ・ミュージシャンになった方です。先に紹介したサンジェルマンともコラボしたことがあり、両者ともに英国でのクラブカルチャーの体験を経て今日に至っています。
テクノ系DJとして来日歴が結構ありますが、初来日は96年でした。

Club culture is still a fairly new phenomenon in France and with expensive drink and door policies in operation, the authorities aren't exactly encouraging it's existence...
フランスではクラブカルチャーは比較的新しい現象で、飲み物代、入場料が高いことからして、当局もその存在を奨励しているとも言えない。
ヨーロッパの音楽マーケットの中心地は英国ですが、クラブミュージックは地域独自の特色があると先に触れました。
フランスのシーンはあまり発展していなかったこともあって、フランス人のクラブDJや若手のクラブ系ミュージシャンは主に英国に渡って活動し英国クラブシーンの影響を強く受け、90年代半ば辺りまでは独自性の薄い状態でした。

...although things are beginning to look up with organisation like 'Technopol' providing advice and information to those wishing to set up parties or their own independent labels.
しかし、‘Technopol’などのように、パーティーをしたい、あるいはインディペンデント・レーベルを設立したいというような人々にアドバイスや情報を提供する団体もあるので状況は少しずつよくなっていきそうだ。
テクノポルは96年にフランスで設立された電子音楽及びクラブカルチャーの普及を目的とした団体で、98年にはドイツのラブパレードをモデルにしたレイヴイベント、テクノパレードを開催しています。2020年度はコロナ禍もあって開催されませんでしたが、2019年には21回目の開催となっています。

Étienne de Crécy (Super Discount) / Le Patron Est Devenu Fou!

こちらのアーティスト名にあったスーパー・ディスカウントとは、エティエンヌ・ドゥ・クレシーというDJプロデューサーが製作したコンセプトアルバムタイトルです。(索引には本名名義で記載します)
現在では「フレンチ・ハウス界の大御所」とも言うべき人物ですが、この方並びにここで紹介した面々の成功があったことで、以後のフレンチ・ハウス、フレンチ・タッチのシーンが勃興していったのです。
ちなみにこういった面々と多く契約していったレーベルはヴァージンで、フランスのダンスミュージックシーンを下支えしたと言えるでしょう。

Watch out for other names such as 'Motorbass' and 'Alex Gopher' who introduced Air's JB and Nicholas to each other at school and his own album out later tis year.
その他注目の名前はモーターバス、アレックス・ゴファーなど。彼はエアーのJBとニコラスを学校で紹介した人物で、彼自身のアルバムも今年中に出る予定。
アレックス・ゴファーもまたフランスのクラブシーンを支えてゆく一人となります。
モーターバスはエティエンヌ・ド・クレシーと、電子系バンド・カシアスのメンバー、フィリップ・ズダールとのグループです。
こうしてみると、ここで上げられた面々は横のつながりも濃いことが伺えます。
フランス独自のクラブミュージックシーンは90年代末期近辺、つまりこの時代に役者が出揃い始めます。ここで紹介される面々は後にフランスのダンスミュージックシーンを牽引してゆくことになりました。

他にもキッド・ロコやDJボブ・サンクラー、電子系ロックではタヒチ80やフェニックス等メジャーレーベルと契約し、世界に羽ばたくアーティストが登場しつつあるのでした。


2014年に公開された(日本では2015年公開)、90年代後半のフランス・クラブシーン黎明期を描いた映画「EDEN」では、当時実際にあったエピソードも盛り込まれているそうです。観てみたいな。


WEBSITE OF THE WEEK
イアン・ブラウンのインタビューがあります。
Aegean Records(1998年4月現在)
ジョージ・マイケルが作ったレーベル


TOP 10
10 ↓   Space with Cerys of Catatonia / The Ballad Of Tom Jones
 9  ↓   Cornershop / Brimful Of Asha  (original version)
 8  N  Kylie Minogue / Breathe

Postponed last year due to the title's reference to 'princess' and Diana's death, Kylie's album is Finally released in the UK, now called 'Kylie Minogue'.
ダイアナの死があり、タイトルに偶然‘princess’という言葉が含まれていたため去年より発売の延びていたカイリーのアルバムは、シンプルに‘Kylie Minogue’と題されようやく英国で発売される。
カイリー・ミノーグの6thアルバム、Impossible Princessは日本を含め海外向けには既にリリースされていたものの、ヨーロッパでは1月のリリース予定が大幅に遅れていました。元ダイアナ妃の事故死によりアルバム名を改題したりと準備があったのでしょう。
3月には英国でアルバムのリリースパーティが行われ、同月23日にようやく出たのでほっとしたと思います。
この曲はアルバムからの3rdシングルで、エレクトロニカ調の実験的な楽曲です。製作にはソフト・セル及びグリッドのメンバーであるデイヴ・ボール(プロコル・ハルムの同名メンバーではない)も加わっていて、これまでのポップなイメージから脱却する意思が感じられます。しかし世間はポップ路線が良かったみたいです。

 7  ↓   Five / When The Lights Go Out
 6  ↓   Madonna / Frozen
 5  ↓   Natalie Imbruglia / Big Mistake
 4  N  Texas feat. Wu Tang Clan / Say What You Want

The 1996 original of 'Say What You Want' appears on Texas 'White On Blonde' album which has now sold in excess of 2 million copies worldwide.
96年のオリジナルの‘Say What You Want’は、世界中で300万枚売れているテキサスのアルバム‘White On Blonde’に収録されている。
スコットランドのロックバンド、テキサスの4thアルバムWhite On Blondeからの1stシングルとしてリリースされたSay What You Wantですが、この曲は先に行われた98年度ブリット・アワードでウータン・クランのメンバーであるメソッドマンと異色のコラボをしたのが話題となりました。
そして3月になり、5thシングルとしてInsaneとの両A面でウータン・クランのリミックス版Say What You Wantがリリースされました。おそらくブリット・アワードでのコラボはその布石だったのでしょう。
PVはたぶんないと思うのですが、放送ではブリット・アワードでのパフォーマンス映像がそのまま流れていました。

 3 →  Celine Dion / My Heart Will Go On
 2  N  Spice Girls / Stop

Having grossed £10 million at the UK box office and a further £40 million worldwide, 'Spiceworld The Movie' is now released on video!
英国の映画館で1千万ポンド、世界中で4千万ポンドの収益をあげた‘Spiceworld The Movie’がビデオでリリースされる。
スパイス・ガールズの2ndアルバムSpice Worldからの3rdシングルです。
この曲は何といっても、スパイス・ガールズのキャリアの中で唯一1位を逃したシングルです。この時の1位は今週1位になっているRun DMCで、この曲は2位でした。
これから落ち目になるのか…とはならず、逆に言えば他のシングルは全て1位だったわけで、いかに物凄いグループだったかがわかります。
なおこのシングルリリース後の5月にジェリが脱退しソロ転向してしまうので、5人揃って見られるのもあと少しとなります。


ON STAGE
Worm Jets / Hurricane
ウォーム・ジェッツの客なしステージです。同じ映像は発見できませんでした。


NO.1
        N          Run DMC vs Jason Nevins / It's Like That

Breaking the Spice Girls run of no.1 singles, Run-DMC Vs Jason Nevins were last week outselling the girls at a rate of two to one!
ランDMC vs ジェイソン・ネヴィンスのこの曲はスパイス・ガールズの2倍売れ、彼女たちがいつものように1位になるのを阻止した。
この曲は元々アメリカのベテランヒップホップグループRun DMCが1983年にデビューしたシングルIt's Like Thatで、97年にプロデューサーのジェイソン・ネヴィンスがミックスしたバージョンです。
アメリカのBillboard Hot 100では13位でしたが、ヨーロッパ各国では英国を含め多くの国で1位を獲得するなど、大ヒットになりました。元のバージョンと比べるとロック色は薄れていますが、ハウステイストにしたことでヨーロッパで大ウケしたのでしょう。
このシングルは英国では現在までに125万枚のセールスがあり、スパイス・ガールズの1位を阻止したシングルとして長く語られることになります。



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Super Discount
Super Discount (Etienne De Crecy)
Msi
1998-02-16


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コメント

 コメント一覧 (7)

    • 1. BEATUK
    • 2020年10月23日 06:53
    • 5 今週もお疲れ様です。

      ジェームズ
      おっときました。2001年頃のブリーズ・フォー・ギブミーだったか
      そのようなタイトルの曲が好きでそのアルバム持っていました。

      アレクシア
      この曲はのちにポップグループがカバーしてヒットしていたと思います。
      全く思い出せないですがトップ5レベルのヒットだったかなと。
      1:02からのメロの一節、ロッキーの曲のアイ・オブ・ザ・タイガーに似ていませんか。

      ノー・オーソリティ
      確かに曲は悪くはないと思います。有名なアイドルグループで三番目カットシングル
      だったらある程度売れると思います。

      スーパー・ディスカウント
      そのうちカシアスも売れ出しますし期待ですね。

      テキサス
      かなり良いです。フックの大一発性、トラック、ウータン。
      質高しだと思います。
    • 2. BEATUK
    • 2020年10月23日 06:58
    • スパイス・ガールズ
      懐かしいです。はまってはいませんでしたが中3でコンピアルバムで聞いていました。
      2020年にこのPVの質で存在するとはそれもまたすごいことです。
      今思えば、ベッカム、ジェリ、エマあたりはスター性うかがえますね。
      しかも、曲は良いの持ってきてくれるし売れて当然だったのかなと。

      ランDMC vs ジェイソン・ネヴィンス
      これですね。聞いたことがあるようなないような。
      しかしこのセンスです。後ろでポコポコ言ってるシンセをお聞きください。
      これがまさにイギリス人の大ツボ音です。
      99年か00年にヒットするブラック・レジェンド「ユー・シー・トラブル・ウィズ・ミー」でもそのような
      シンセ音が使われて1位を獲ったと思います。

      番外編
      今日は色々とお話したい小話がたくさんあります。最近気がついたことがあります。

      UKチャート
      最近気がついたことがあります。
      「オフィシャル・シングルス・チャート」と「オフィシャル・シングルス・セールス・チャート」が
      分かれていることを知りました。後者の方は実際に売れた品物のランクでしょうからある程度ましなランキングになっているようないないような…。

      はまった曲
      tion wayne 「i dunno」
      ストームジー周辺のような輩集団のような人たちが出てきました。
      上モノも歌フックもそこまででないですが、硬派系であり独自のUK路線で最近の曲では良いと思いました。



    • 3. BEATUK
    • 2020年10月23日 07:02
    • 5 イエスタデイ(映画)
      ※エド・シーランネタなのですが彼を好きだったらすいません。
      世界がビートルズを忘れてとある売れない青年がその曲で成功するいう話です。
      その中でエド・シーランが上から目線役で配置されていて正直イラッとしました。(シーランに罪はないです。)
      私は彼を全然知らないのですがここ10年で絶大な人気になっているようですね。
      そして、彼のシングル曲を全て聞いてみました。
      2011年の出始めの時に出した「レゴ・ハウス」なる曲は良いと思いました。
      しかし、その他の曲が小唄の域を脱していなくてアンセムなるものが全くなかったです。
      2010年前後出現でここまで売れた男性シンガー・ソングライターというなら、
      1stからジェームズ・ブラント並みのアンセム2曲を期待していたのですが…。
      それから数年が経ちビッグネームとコラボの方向性になりました。
      商業路線でビジネス音楽家になったのですんごいフック持ってきて(持ってきてもらって)一瞬で気に入るの出してくれてるんだろうなんて期待したら全く無く。
      10年を通して聴いてみるとデビュー時から実力が変わってないので、裏を返せば自分で思いついた曲を歌っているということになるのですがどこか腑に落ちなかったです。もっとハマるの欲しかったです。
      そう考えると、アイドルグループなどに納得の良ポップス提供している裏方の人ってどれだけすごいんだと感心します。
      今回は文句みたいになってしまって申し訳ございません。
    • 4. びぞ
    • 2020年10月23日 21:53
    • コメントありがとうございます。

      今回はフランスのクラブシーン黎明期特集でしたが、調べると狭いシーンだったせいか横のつながりが結構あって面白かったです。本当はスターダストのことも記載しようかと思ったのですが、BEAT UKでいずれ登場するので控えました。
      あと97年分の記事で紹介した時に記載したので今回書きませんでしたが、カシアスのフィリップ・ズダール氏が昨年事故で亡くなってしまったそうで、とても残念です。

      アレクシアのカバー曲は知らなかったので調べたら、ポーランドのポップグループが2005年にカバーしていたようです。ロッキーの曲…雰囲気近いですね!

      スパイス・ガールズのStopは唯一のシングル2位ってことで、連続1位をストップだとか何とか言われていました。
      ただこの後ソロ転向というかバラ売りが加速してゆきますね。ソロでも売れるっていうスタッフチームの判断なのでしょうが、今思うとジェリが一番売れていました。

      それで1位になったRun DMC vs Jason Nevinsですが、おっしゃっているようにこれは英国で受ける音ですね。アメリカで受けないわけではないのですが、ヨーロッパの人はこういうシンセの入り方が大好物なのでしょう。
      95年にヒットしたアウトヒア・ブラザーズも似た感じで、本国アメリカでは売れていませんでしたが、ヨーロッパでは大ヒットしていました。

      ジェイムスは80年代に結成されたマンチェスターのバンドで、地元発祥の音楽ムーブメント「マッドチェスター」と共に大きくなった経緯があります。マッドチェスターの音はダンサブルで多幸感があり、ジェイムスも明るめな楽曲が多いです。
      多分最も有名な楽曲は1990年版「Sit Down」ですが、ブライアン・イーノと組んだ93年の「Laid」も好きです。
    • 5. びぞ
    • 2020年10月24日 00:12
    • イエスタデイ(映画)

      これはまだ観ていないのですが、話題になっていたので概要は知っています。

      自分がエド・シーランを知ったのは「Sing」がアメリカでヒットしてからです。
      Singはアコギ主体の曲で、こういう一見地味目な曲でもファレル・ウィリアムズが付くと売れるんだな~とか思っていたら、英国シングル1位だった、というのだから驚きました。
      他の曲も基本アコギ一本で作っているらしいですが、元のメロディが残っていればどんな風にアレンジ(時には実験じみたものでも)されても面白がる人なのだと思います。プロデューサーに投げっぱなしではないと思いますが、そろそろアレンジ色抑え目の楽曲も聴いてみたいものです。

      あとイエスタデイで話題になっていた小ネタ、「検索したらオアシスが出ない」件で反論があります。
      ビートルズがいなかったからオアシスがいない、ってのは浅はかな描写です。
      バンド名オアシスの由来は、地元マッドチェスターのブームで人気になったインスパイラル・カーペッツ(の、ツアーポスター)から来ているので、ビートルズは関係ないのです。

      あとサウンド面に関しては、デビュー当時はどう考えてもグランジ(特にニルヴァーナ)の影響があるし、地元マッドチェスター時代のバンドだってノエル兄がローディー時代に傍で見ているわけだし(今週回ジェイムスのテロップにもあった)、それ以前のエルヴィス・コステロやジャムにスミスだって聴いてないわけないでしょうから、インスパイア受けないわけがないです。
      メロディを作る能力があるのだから、曲はビートルズっぽさが薄まった程度であろうし、まさか「実は音楽やってなかった!」なんてことにはならないと思ったのです。
      あまりにも「オアシスはビートルズが大好き」ってのが有名過ぎるネタでもあるのでしょうが、個人的には「結成の経緯は無視かい」となってしまうのでした。
    • 6. びぞ
    • 2020年10月24日 00:57
    • (映画イエスタデイのつづき)
      文字数オーバーになってしまった…

      色々書いては来ましたが、観もしないで意見を言うのも何なので、一度見ておこうと思いました。

      UKシングル「セールス」チャートは2014年からということで、新しいチャート設定のようです。
      過去には売り上げの内訳が正確に出ずに、チャートの信頼性に疑問が生じたことがあります。
      1位が特に注目されている時がそうで、有名なのは1977年のセックス・ピストルズのGod Save the Queenの2位は王室に忖度したとか言われたり、1995年のブラーvsオアシスの週計が当時は非公開だったりしています。
      今のチャートに説得力を持たせるためにセールスチャートを別に作ったのなら、とてもいいことではないでしょうか。
    • 7. BEATUK
    • 2020年10月24日 07:50
    • 5 返信ありがとうございます。

      カシアス
      なんと亡くなっているとは驚きました....。泣
      ご冥福をお祈りいたします....。

      Run DMC vs Jason Nevins
      1位の連続記録をstopさせないでください....。
      ジェイソンさんの方でもちょっと空気読んで欲しかったですね。
      現役時代シングル全部1位という目がくらむ光景をオフィシャル・チャート・カンパニーさんの
      サイトで見たかったです。

      イエスタデイ
      おっしゃる通りです。あの映画はビートルズ消失アイディアの一発勝負で、その他の構成は
      非常に浅いのでご了承ください。監督はダニーさんなので深さや芸術性を期待しましたが、
      そんなこともなく普通にドラマのような感じでした。
      ニコニコ動画で「映画集part1」で検索→「投稿日時新しい順」→「僕はビートルズ」という題名で
      投稿されていますよ。

      今回も返信の深い解説ありがとうございました!
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