1997年7月4日のオンエア情報です。
毎回ここの冒頭に個人的な思い出や日記っぽいことを書いていますが、今回は興が乗り過ぎて結構長くなり、書くのをやめました。
その代わり後で日記扱いの個別記事にすることにします。
興味があれば適当に読んでみてください。
1997年度のグラストンベリーフェスのレポートがあります。
今週のヘッドライン
オアシス、ツアー決定&元ドラマーのトニーがオアシスを訴える
グラストンベリーフェス、盛況の中終了
プライマル、リミックス盤&テムズ川で船上ギグ
先週からのランキングの
↓ はダウン
↑ はアップ
→ は変化なし
N はNew Entry、R はRe-Entryです。
太文字はアーティスト名で、/ の後に曲名が続きます。
基本オンエアそのままの表記ですが、スペルミスや追記が必要そうなときはその都度調整します。
ミュージックビデオはPV(プロモーションビデオの略称)と表記します。
今週回は放送データがありませんので、旧公式サイトからデータを引用しています。
緑字の部分は旧公式サイトからの引用です。
日本語黒字の説明部分は自分の感想であり、翻訳ではありません。ご了承ください。
BEAT UK July.04.1997 On Air
OPENING
今週はデータがないので、NEW REREASESに記載します。TOP 20
20 ↓ Savage Garden / I Want You
19 ↓ Az Yet / Hard To Say I'm Sorry
18 ↓ Rosie Gaines / Closer Than Close
17 ↓ Finley Quaye / Sunday Shining
16 ↓ Mr. President / Coco Jamboo
15 N The Brand New Heavies / You Are The Universe
サイーダ・ギャレット率いるギャングたちが、超大ヒットアルバム“Shelter”からの最新シングルを引っ提げて帰ってきた。
イギリスのジャズ・ファンク系グループ、ブラン・ニュー・ヘヴィーズの4thアルバムShelterからの3rdシングルです。
新メンバーのサイーダはドナ・サマーやマイケル・ジャクソン等有名ミュージシャンのバッキングヴォーカルを務めた経験があり、また作曲能力もあります。この曲は彼女もライターの一人になっています。
14 N Paula Cole / Where Have All The Cowboys Gone?
元ピーター・ガブリエルのバック・ヴォーカルだった彼女のこの曲は、アメリカでトップ10に入るヒットを飛ばしていたが、イギリスではロンドンのラジオ局が取り上げるまでリリースされなかった。
ポーラ・コールはアメリカ人女性シンガーソングライターです。
94年にデビューアルバムHarbingerをリリースしていますが、レーベルの経営難があってレコーディングからリリースまで時間がかかってしまいました。その間にピーター・ゲイブリエルのバックヴォーカルをしています。
このシングルは2ndアルバムThis Fireから、97年3月にリリースされた1stシングルです。アメリカではBillboard Hot 100で8位になるヒットシングルになり、英国ではこの時期に遅れてリリース後ヒットしています。
13 N Celine Dion / Call The Man
セリーヌは先日、ブリテン島(イギリス)で3回公演し、延べ7万人のファンを動員した。折しも、彼女のアルバム“Falling Into You”がイギリス国内だけで250万枚のセールスを記録したばかり。
セリーヌ・ディオンの英語版4thアルバムFolling Into Youからの5thシングルで、このアルバムからは最後のシングルカットになります。
アルバムの売り上げは既に世界全体で2000万枚を超えるモンスター級ヒットになっていますが、英国でも相当売れていたようですね。
年末にはニューアルバムのリリースと、映画の主題歌となったあの曲もあり勢いはとどまりません。
12 N Wyclef Jean & The Refugee Allstars / We Trying To Stay Alive
世界中で最も成功したラッパーとしての地位に甘んじることなく、ウィクレフ・ジーンは彼の余暇を新しいソロアルバム製作のために費やしている。この曲は、そのアルバムからの先行カットとなる。
アメリカのR&B・ヒップホップグループであるフージーズのメンバーは、各々ソロ活動を始めその後解散状態になりました。そのメンバーの一人であるワイクリフ・ジョンの新曲で、この曲はビージーズのStayn' Aliveのサンプリングを使っています。
1stアルバムWyclef Jean Presents The Carnivalは97年6月にリリースされ、この曲は5月にリリースされた先行シングルです。この曲もそうですが、アルバムにはフージーズのメンバーも多く参加しています。
11 N E.T.A. / Casual Sub (Burning Spear)
このデンマーク人トリオからのトリップ・ホップ・チューンは、みんなに間違った速度でプレイされるまでは、元々もっとずっと速い曲だった!(そのためみんなが45回転のところを33回転でプレイしていた)
ETAはデンマーク人の3人組で、グループ名はEstimated Time of Arrival の略だそうです。
このシングルはグループ名義では1stシングルになっています。最初プロモ盤が出回った際に、テロップにあるように間違った回転で掛けたことからビッグビート様のサウンドとして広まってしまいました。
そのバージョンがヒットしたことで33回転バージョンが公式となり、後にリリースされたシングルには33回転とドラムンベース様の45回転バージョン両方が収録されています。
ON STAGE
今週はデータがありません。
NEW RELEASES
No Doubt / Just a Girl
グウェンとその仲間達にとって、“Don't Speak”並みの成功を収めることは難しいことだろう。しかし、彼らは元々去年にリリースされたこの曲を信じて、ベストを尽くそうとしている!
Massive Attack / Risingson
マッシヴ・アタックの最新シングルは、ナンバー入り限定盤のフォーマットでリリースされる。マウントフジ・フェスティバルに初出演する彼らのこの夏の動向に要注目!
Sash! / Ecuador
ベルギー人DJ、Sash!ことSasha Lappefferは、この新曲で前作“Encore Une Fois”に並ぶヒットを狙っている。
UK ALBUM CHART
20 Spice Girls / Spice
19 Jamiroquai / Travelling Without Moving
18 Supergrass / In It For The Money
17 Wu-Tang Clan / Wu-Tang Forever
16 Blur / Blur
15 Republica / Republica
14 The Brand New Heavies / Shelter
13 Faith No More / Album Of The Year
12 Cast / Mother Nature Calls
11 Bob Dylan / Best Of
10 The Seahorses / Do It Yourself
9 Hanson / Middle Of Nowhere
8 The Charlatans / Tellin' Stories
7 Eternal / Before The Rain
6 En Vogue / EV3
5 Delirious? / King Of Fools
4 Skunk Anansie / Stoosh
3 Jon Bon Jovi / Destination Anywhere
2 Spiritualized / Ladies And Gentlemen We Are Floating In Space
1 Radiohead / OK Computer
REQUEST
今週はデータがありません。
SPECIALIST CHART
TOKYO ALBUM CHART
1 Jon Bon Jovi / Destination Anywhere
2 Paul Weller / Heavy Soul
3 En Vogue / EV3
4 Blankey Jet City / Love Flash Fever
5 Pizzicato Five / Happy End Of The World
2 Paul Weller / Heavy Soul
3 En Vogue / EV3
4 Blankey Jet City / Love Flash Fever
5 Pizzicato Five / Happy End Of The World
ONES TO WATCH
Mulu / Pussycat
英国のトリップホップグループのミュールは、女性シンガーLaura Campbellと、男性プロデューサーAlan Edmundsの二人組です。
トリップホップ系のサウンドとしては割とポップで明るめな印象のあるグループです。
この曲は97年8月にリリースされる1stアルバム Smiles Like a Sharkからの2ndシングルとなりました。
残念ながら活動は長く続かなかったようです。
16 Horsepower / Haw
シックスティーン・ホースパワーは92年に結成された、アメリカ・デンバーを拠点として活動するカントリーグループです。ジャンルとしてはオルタナティヴ・カントリーに分類されます。
現在では伝統的なカントリーではなく、オルタナティヴロックの影響を受けたカントリーミュージックをゴシック・カントリー、またはアメリカーナと呼び、このバンドはそれらの草分け的存在でもあります。
この曲は96年2月にリリースされた1stアルバム、Sackcloth 'n' Ashesからのシングルカットです。
バンドの2ndアルバムは97年9月にリリースされます。
WORLD GIG GUIDE
EUROPE
U2 / Feijenoord Stadion - Rotterdam, Holland 19 July
Run DMC / Dog Eat Dog / Boo Ya Tribe / Schooly D
Brixton Academy - London, UK 19 July
Dog Eat Dogはこの日ロンドンのAstria 2でのライヴがあったようなので、場所が違うかこのイベント自体なかった可能性があります。
Phoenix '97 / Long Marston - Stratford-Upon-Avon, UK 19/20 July
Jamiroquai / Warren G / Lamb / Orbital / David BowieDaft Punk / New Frontiernd - Almere, Holland 21 July /
Hurricane Festival - Bremen, Germany 22 July
Embrace / ICA - London, UK 23-25 July
Yo La Tengo / The Garage - London, UK 25 July
NORTH AMERICA
Aerosmith / SPAC - Saratoga Springs, New York, USA 20 July
ASIA
Rage Against The Machine / IMP Hall - Osaka, Japan 24 July /
Blitz - Tokyo, Japan 25 July
FEATURE
カバー曲でヒットを飛ばしたアーティスト特集!
アズ・イェット、フィンリー・クアイ、パフ・ダディ、ウィクレフ・ジーン…彼らはいづれもカバー曲や、サンプリング多用ヴァージョンとしてリメイクした他のアーティストの曲によって、チャート・ヒットを飛ばしている。
そこでBEAT UKでは今回、彼らの他にもカバーやリメイクに挑戦し、結果としてオリジナルよりも成功した例を見てみることにした。また、恐らく世界中で最もカバーされているグループ、ビー・ジーズに捧げるべく、引き続き来週もこの特集をお届けする予定!
Damage / Wonderful Tonight
“Wonderful Tonight”は、そもそもアルバムの中の一曲として、エリック・クラプトンによりレコーディングされた。
ライヴ・ヴァージョンが1981年にリリースされてトップ30入りを果たすヒットを飛ばしたが、ダメージは更に成功を収め、英ナショナルチャート第3位を記録した。
ライヴ・ヴァージョンが1981年にリリースされてトップ30入りを果たすヒットを飛ばしたが、ダメージは更に成功を収め、英ナショナルチャート第3位を記録した。
シングルチャートにも入ったダメージによるエリック・クラプトンのカバーです。
PVも曲のエピソードを知っている方ならばニヤリとしてしまう内容になっています。それだけ有名な話なのでしょう。
Shola Ama / You Might Need Somebody
この曲は、1981年にランディ・クロフォードが録音し、第11位をマーク。ランディ・クロフォードに酷似したサウンドを持つショーラ・アマがデビューシングルとしてこの曲のカバー・ヴァージョンをリリース、オリジナルよりも7位高い、第4位を記録した。
18歳の女性シンガー、ショーラ・アーマのロングヒットになったこの曲は、1981年にアメリカのR&Bシンガーであるランディ・クロフォードのカバー曲です。
ランディ・クロフォードは英国でもブリット・アワードのソロ女性部門で賞を獲ったこともあります。
East 17 & Gabrielle / If You Ever
オリジナルはアメリカのソウルグループ、シャイの92年にリリースされたデビューシングルです。アメリカではBillboard Hot 100で2位、R&B・ヒップホップチャートで1位になったグループの代表曲でもあります。
ヨーロッパでは大きなヒットにはなりませんでしたが、この時代若い男性ソウルグループがたくさんヒットを飛ばしていたこともあって、シャイは埋もれてしまったのかもしれません。
しかしいい曲であることには変わりなく、良い選択のカバーでした。
Fugees / Ready Or Not
カバー・ヴァージョンの王者として、この“Ready Or Not”のヒットにより極点に到達したフージーズ。1971年にアメリカのボーイズ・グループ、デルフォニックスがオリジナルをリリースした時には、わずかに第41位をマークしただけだった。
また彼らは、オリジナルが1975年に第22位を記録したボブ・マーリィの“No Women, No Cry”によって全英第2位を獲得している。偶然にも、ボブ・マーリィが唯一の全英ヒットを達成した曲も、エリック・クラプトンのカバー曲“I Shot The Sheriff”だった。この曲によって、ボブ・マーリィの名がイギリスの大衆に認識されるようになったのだ!
また彼らは、オリジナルが1975年に第22位を記録したボブ・マーリィの“No Women, No Cry”によって全英第2位を獲得している。偶然にも、ボブ・マーリィが唯一の全英ヒットを達成した曲も、エリック・クラプトンのカバー曲“I Shot The Sheriff”だった。この曲によって、ボブ・マーリィの名がイギリスの大衆に認識されるようになったのだ!
フージーズは意外なところからネタを持って来るアーティストです。有名曲から拝借してはいますが、他の人がやっていないようなアレンジや組み合わせをしたりします。
Ready Or Notでは他にもエンヤの曲をサンプリングしていますが、無断でやってしまったため訴訟寸前となり権利料を払っています。
Foxy Brown featuring Jay-Z / I'll Be
レーンとアンジェラによるサンプル多用ヴァージョンの80sソウル・クラシック、“I'll Be Good”のカバーによって、フォクシー・ブラウンは先月、全英第9位をマークした。1985年にオリジナルがリリースされた時には、第22位までしか到達できなかった。
アメリカの女性ラッパー、フォクシー・ブラウンがカバーしたのはアメリカのR&B男女デュオ、レネ&アンジェラの1985年のシングルI'll Be Goodです。
フィーチャリングには、この頃まだデビューアルバムを出したばかりのJay-Zを起用しています。
Kula Shaker / Hush
「他人の曲をカバーして成功を収めたアーティスト」としての最も良い見本は、恐らくこのクーラ・シェイカーによるディープ・パープルのカバー曲、“Hush”だろう。このカバー・ヴァージョンは第2位を記録した。
ディープ・パープルは元々この曲をシングルとしてはリリースしていなかったが、1988年に再録音盤がイギリス国内でリリースされている。しかし、その時のチャート・アクションは、クーラ・シェイカーよりも60位も下の、第62位だった!
クーラ・シェイカーのHushは、1968年にリリースされたディープ・パープルのデビューアルバムに収録されたものですが、実はディープ・パープル版もカバーです。
元曲は1967年のビリー・ジョー・ロイヤルのHushで、Billboard Hot 100で52位になります。その後68年のディープ・パープルバージョンがリリースされ、アメリカではBillboard Hot 100で4位となります。当時英国ではリリースされていないとありますが、プロモ盤はリリースされていたようですので、予定はあったのかも知れません。
WEBSITE OF THE WEEK
今週はデータがありません。
TOP 10
10↓ Eternal feat. Bebe Winans / I Wanna Be The Only One
9 N Primal Scream / Star
このヴィデオはロサンゼルスで撮影され、元ストーン・ローゼスのメンバーで新加入のベーシスト、マニが警察と追いかけっこを繰り広げている。また、ベックのヴィデオの総責任者だった人物が監督を務めていることが一目でわかる!
プライマル・スクリームの5thアルバムVanishing Point のリリースを直前に控え、早くも先行2ndシングルがリリースされました。日本ではアルバムが6月後半に先行リリースされています。
PVには元ストーン・ローゼズのマニが出演していて、完全にバンドメンバーの一員となったアピールにもなっていますが、この曲の録音にマニは参加していませんでした。
8 ↓ Ultra Nate / Free
7 N Cast / Guiding Star
7位、というのは、メンバーのうち誰一人として音楽について勉強していないことを考えれば、悪い数字ではないだろう。フロントマンのジョン・パワー曰く「僕は音楽を研究しているんじゃないんだ。僕は曲を書くだけ…つまり、頭の中にあるもの、ってことさ!」
リヴァプールのロックバンド、キャストの2ndアルバムMother Nature Callsからの2ndシングルです。
この曲はシングルチャートで9位になり、1stアルバムからシングルカットされたSandstormからここまで連続でTop10入りする人気がありました。ブリットポップバンドと呼ばれている中ではかなりヒットしていたし再結成もしているのですが、今日においては若干影が薄い気もします。個人的にはとても好きなバンドです。
テロップの文言については何とも言えませんが、個人的意見としてポピュラー音楽を食えるまでやるには勉強や研究より、やや大きめな自己顕示欲と前へ出る一歩が必要なのでは…と思いました。
6 ↓ Hanson / Mmmbop
5 N Echo And The Bunnymen / Nothing Lasts Forever
これが実に9年ぶりの彼らの新曲となるが、イアン・マッカロクは既に、自信満々にこう予言している─「むこう6ヶ月間僕らが再び活動を続けたら、僕らは世界中で最もグレイトなバンドになる!」
ロック界におけるリヴァプールの暴れん坊、イアン・マッカロク(と、ウィル・サージェント)が1978年に結成し、80年代の英国ロック・ニューウェーブシーンを駆け抜けたエコー&バニーメンが帰って来ました。
イアンがソロ活動のため脱退し、エコバニ終焉後しばらくしてイアンとウィルは新バンドエレクトラフィクションを結成しますが、アルバム1枚で終わらせてエコバニ再結成を果たしました。
この曲は97年7月半ばにリリースされる7thアルバムEvergreenの先行1stシングルとなり、以後バンドは継続して現在でも活動を続け、同時にイアンはソロ活動も行っています。
イアンのビッグマウスは相変わらずのようですが、グレイトなバンドであることは間違いありません。
4 N Blur / On Your Own
ブリット・ポップのレッテルを拭い去るために必死だったブラーは、現在アメリカにおり、全ての面において上手くやっている。グレアムは山羊みたいなあごひげを伸ばしたし、それに…デーモンは、馬鹿げた帽子に対するセンスを体得した!
ブラーのバンド名を冠した5thアルバムからの3rdシングルです。デーモン・アルバーン曰く、この曲は初めてのゴリラズの曲と評しているそうです。
こちらは全英シングルチャート5位に入りましたが、アメリカではチャートインしませんでした。B面には初期の名曲Popsceneのライヴバージョンが収録されていて、これは英国の有名ラジオDJジョン・ピールのスタジオでレコーディングされたそうです。この時の演奏された全ての音源は、98年にリリースされる日本限定コンピ盤Bustin' + Dronin'に収録されています。
3 N Ocean Colour Scene / Hundred Mile High City
間もなく発売になるニューアルバム“Marchin' Already”のオープニング曲となるこのシングルは、長い闘病生活の末、先日多発性硬化症で他界したスモール・フェイセスのベーシスト、ロニー・レーンに捧げられている。
オーシャン・カラー・シーンの新曲です。このシングルは97年9月にリリースされる3rdアルバムMarchin' Alreadyの先行シングルで、アルバムのオープニングナンバーになります。
このシングルは2ndのブルージーな作風を踏襲つつも明るい曲調になっていて、安心して聴けます。これからリリースされる3rdアルバムは期待大です。半面、マッドチェスター様の1stは黒歴史っぽくなってしまいましたが。
2 N The Verve / Bitter Sweet Symphony
'95年、あと一歩でスターダムの仲間入り、というところで解散したヴァーヴが復活、世界制覇の準備は既に出来ている。リチャード・アッシュクロフト曰く、「僕らはグレイトなバンドになりたい。ただし、自分達の概念においての、ね」。
90年代を代表するロックソング、という曲はいくつもあります。この曲もそのうちの一つとなった、ヴァーヴの名曲です。
ザ・ヴァーヴは1989年に結成された英国のロックバンドで、デビューは92年です。サウンドはシューゲイザーにサイケデリックな要素を入れた感じで、評価は良かったもののシューゲイザーブームの終焉時期ということもあって大きくヒットはせず、95年に最高傑作と呼び声の高い2ndアルバムを出すも解散します。
ヴァーヴは今回アルバム制作のために再結成し、更に発展したサウンドと共に帰って来ました。
先行シングルは英国シングルチャートで2位、アメリカのBillboard Hot 100で12位など世界各国でヒットしています。
しかしこの曲はローリング・ストーンズの曲から無断サンプリングをしていたため、訴えられて曲の権利自体を取り上げられてしまい、製作者のリチャード・アシュクロフトに曲の印税が全く入って来なくなったのは有名な話です。
最新情報によると、最近この曲の権利が戻ってきたそうです。
ON STAGE
今週はデータがありません。
NO.1
N Puff Daddy featuring Faith Evans / I'll Be Missing You
ザ・ポリスのナンバーワン・ヒット曲“Every Breath You Take”をベースに、2Pacの後妻と共同執筆されたこの曲は、彼の思い出に捧げられている。
ニューヨークのヒップホップレーベル、バッド・ボーイ・レコードのレーベルオーナーであるパフ・ダディことショーン・コムズの大ヒットシングルです。
97年7月にパフ・ダディー名義の1stアルバムNo Way Out をリリースし、この曲は先行2ndシングルカットとなります。先のシングルであるCan't Nobody Hold Me Downもアメリカでは6週連続1位となる大ヒットでしたが、この曲は11週連続1位となる超大ヒットになりアメリカのみならず世界各国でシングル1位を獲得しました。
曲はポリスの1983年のEvery Breath You Takeを大胆にサンプリングし、ノトーリアスB.I.G.の元妻(解説は間違ってます)であるフェイス・エヴァンスをフィーチャリングにしたものです。一応歌詞は追加されているのでカバーではありませんが、楽曲はほとんどポリスなので曲の権利自体はスティングにあるようです。
97年にリリースされたノトーリアスB.I.G.のトリビュート盤にも収録されています。
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