1996年11月22日のオンエア情報です。

このブログを始めてから、その時記事にした音楽をちょこちょこ聴くことがあります。
去年からは配信サービスにも手を出し、おそらく2018年は自分の人生の中で最も音楽を聴いた年になる程です。
ではCDを何か買ったかというと…配信サービスにはなかった解散前のスウェードの中古CDを1枚買ったくらいでしょうか。
CD買った方がアーティストの応援になるのはわかっているのですがね…


先週からのランキングの
  はダウン
  はアップ
 → は変化なし
N はNew Entry、R はRe-Entryです。
太文字はアーティスト名で、/ の後に曲名が続きます。
基本オンエアそのままの表記ですが、スペルミスや追記が必要そうなときはその都度調整します。
ミュージックビデオはPV(プロモーションビデオの略称)と表記します。

英語テロップはBEAT UKの放送から引用しています。
緑字の部分は旧公式サイトからの引用です。
日本語黒字の説明部分は自分の感想であり、翻訳ではありません…が、時々適当に訳してることもあります。ご了承ください。


BEAT UK  November.22.1996 On Air 
Voice / Neil Fox

TOP 20
20 ↓   Livin' Joy / Follow The Rules
19 N  Oasis / (What's The Story) Morning Glory? Singles Box - Gold   PVはRoll With It
This box set contains all four singles from the album plus a booklet relating to the singles & the LP they are from.
このボックス・セットには、セカンドアルバムからカットされた4枚のシングルの他に、シングルとアルバムに関するブックレットが入っている。
コレは何かというと、オアシスの2ndアルバム(What's The Story) Morning Glory?からイギリスでシングルカットされた4曲のシングルそのまま(B面等も入っている)と、オアシスのインタビューCDとブックレットが入っているBOXセットです。
また同時期に1stアルバムDefinitely Maybeでも同様のシングルBOXが出ていて、1stが銀色パッケージ、2ndが金色パッケージになっていました。値段もそこそこしていたので、ファンアイテム的なものだったようです。

18 N  Fluke / Atom Bomb

This track featured on the "Wipeout 2097" soundtrack, a tie in with the Sony Playstation game of the same name.
このFlukeの新曲は、ソニー・プレイステイションのゲームと同名のサントラ、Wipeout 2097にフィーチャーされている。
イギリスの電子系グループであるフルークの新曲は、96年に発売されたプレイステーション用ゲーム(サターン版も後に出る)のwipEout 2097、日本ではワイプアウトXLと呼ばれる、ワイプアウトシリーズ2作目のサントラのために製作された曲です。
この曲は英国シングルチャート20位になり、ゲームユーザー等の一般層にもフルークの名が知られるようになりました。ワイプアウトのサントラは他にもレフトフィールド、ニュー・オーダー、マニックス、オービタル等の曲が入っています。
この後ゲームや映画などのサントラも手掛けるようになります。

17 ↓   Babyface / This Is For The Lover In You
16 ↓   Reef / Place Your Hands
15 N  Beck / Devil's Haircut

Released to coincide with his forthcoming tour of the UK, this single has been re-mixed by ardent fan Noel Gallagher.
もうすぐ始まる彼のUK ツアーに先駆けて発売されたこのシングルは、彼の熱烈なファンであるノエル・ギャラガーがリミックスしている。
ベックの5thアルバムOdelayからの2ndシングルです。CDは2バージョンリリースされ、プロデューサーのダスト・ブラザーズミックスのバージョンと、オアシスのノエル・ギャラガーミックスのバージョンがありました。
これ以外にもエイフェックス・ツインのミックスも入る予定でしたが、製作が間に合わなかったようで、3rdシングルのThe New PollutionのほうにRichard's Hairpieceというタイトルで入ることになります。個人的にはエイフェックス・ツインのミックスが秀逸だと思っています。

14 ↓   Bjork / Possibly Maybe
13 N  Backstreet Boys / I'll Never Break Your Heart

American teen sensations, the Backstreet Boys follow up their top 10 hit, "We've Got It Goin' On" with this latest offering.
アメリカン・ティーンエイジャーの新星バックストリート・ボーイズが、彼らのトップ10シングル“We've Got It Goin On”に続く新曲をリリース。
バックストリート・ボーイズの2ndシングルとして95年にリリースされていた曲ですが、96年11月に1stアルバムBackstreet Boysのリリースに合わせて再発したようです。「届かぬ想い」という邦題が付けられています。
まだこの頃はアメリカのグループであるにもかかわらず本国では知名度が低く、ヨーロッパで人気を上げてから本国に凱旋することになります。アメリカでは1st・2ndアルバムがまとめて98年にリリースされます。

12 ↓   Babybird / You're Gorgeous
11 ↓   Simply Red / Angel


ON STAGE
Cypress Hill / Throw Your Set In The Air
1996年7月20日(土)、Phoenix Festival '96三日目からサイプレス・ヒルのステージです。同じ映像は発見できませんでした。


NEW RELEASES
Pet Shop Boys / Single-Bilingual
Written & produced by the Pet Shop Boys this single again feature's the female Scottish drumming troupe, Sheboom.
“ペット・ショップ・ボーイズ”によって書かれ、プロデュースされたこのシングルは、再びスコットランドの女性鼓笛隊“Sheboom”をフィーチャーしている。

Louise / One Kiss From Heaven
This video features a star studded cast of Louise's popstar pals including MN8, Shane from Boyzone & Kelle from Eternal.
このビデオには、ルイーズのポップスター仲間、MN8やボーイゾーンのShane、エターナルのKelleなどが散りばめられている。

Stereolab / Fluorescences
This latest single from the multi-national 'Lab, sees them team up once again with Sean O'Hagan of The High Llamas.
この「マルチ-ナショナル」バンド、ステレオラブの最新シングルでは、ハイ・ラマスのSean O'Haganとのコラボレーションが再びお目見え。


UK ALBUM CHART
アルバムタイトルの後の(カッコ内)は、放送されたPVです。
21  Kula Shaker / K
20  Everything But The Girl / The Best Of Everything But The Girl  (Missing)
19  Manic Street Preachers / Everything Must Go
18  Alanis Morissette / Jagged Little Pill
17  Jamiroquai / Travelling Without Moving
16  Gabrielle / Gabrielle
15  Suede / Comming Up
14  Oasis / (What's The Story) Morning Glory?
13  The Beatles / Anthology 3  (I, Me, Mine)
12  Rod Stewart / If We Fall In Love Tonight
11  Fugees / The Score

10  Toni Braxton / Secrets
  9  Lighthouse Family / Ocean Drive
  8  Space / Spiders
  7  Boyzone / A Different Beat
  6  Simply Red / Greatest Hits
  5  Crowded House / Recurring Dream
  4  Celine Dion / Falling Into You
  3  East 17 / Around the World Hit Singles: The Journey So Far  (Stay Another Day)
  2  The Beautiful South / Blue Is The Colour
  1  Spice Girls / Spice  (Wannabe)


WORLD ALBUM CHART
BRUSSELS
Helmut Lotti / Goes Classic Vol.2
Simply Red / Greatest Hits
Celine Dion / Falling Into You
Jamiroquai / Travelling Without Moving
Celine Dion / Live A Paris

LISBON
Simply Red / Greatest Hits
Alanis Morissette / Jagged Little Pill
Pearl Jam / No Code
REM / New Adventures In Hi-Fi
Jamiroquai / Travelling Without Moving

TOKYO
Jamiroquai / Travelling Without Moving
Babyface / The Day
Van Halen / Best Of Volume 1
UA / 11
Spice Girls / Spice

 →1996年11月22日付の世界7か所チャート


REQUEST
Saint Etienne / I Was Born On Christmas Day


CHART BREAKERS
702 / Steelo

Las Vegas R&B sensations 702 are named after the Las Vegas area code and were discovered by Michael Bivins of Boyz II Men.
ラス・ヴェガスからやってきたR&B;の新星702は、その名前をラス・ヴェガスの地域番号から取っている。彼らはBoys II MenのMichael Bivinsによって発掘された。
アメリカのラスベガス出身のガールズグループです。グループはアイリッシュ、レミーシャ、オリッシュのグリンステッド姉妹でコンテストに出たのがきっかけとして始まります。その後この頃復活していたニュー・エディションのメンバーでプロデューサーのマイケル・ビヴィンズに見いだされ、メンバーを一部交代して96年10月にデビューアルバムNo Doubtをリリースしました。
この曲はグループとしてのデビューシングルで、ミッシー・エリオットが製作に参加しています。

DJ Krush / Light (Can You See It)
DJ maestro Krush releases a new single which is taken from his "Mi Light" LP and features rapping from Mos Def.
DJ界の巨匠、DJクラッシュは、ニューシングルを彼のアルバム“My Light”からカット、Mos Defのラップがフィーチャーされている。

Kenickie / Millionaire Sweeper
Formed 'for fun', Kenickie are school friends Lauren Le Laverne, Emmy-Kate Montrose, Marie Du Santiago & Lauren's Brother Peter.
「楽しみのため」に結成されたケニッキーは、同級生だったLauren Le Laverne、Emmy-Kate Montrose、Marie Du SantiagoそしてLaurenの兄弟、Peterの4人組。


WORLD GIG GUIDE
EUROPE
Cornershop / Vega - Copenhagen, Denmark  25 November /
 Le Bataclan - Paris, France  29 November
Aphex Twin / Thekler Club - Bristol, UK  26 November /
Paradox - Brighton, UK  27 November / Waterfront - Norwich, UK  28 November

NORTH AMERICA
The Chemical Brothers / Roxy - New York, USA  27 November

ASIA
China Drum / Club Quattro - Tokyo, Japan  23/24 November
De La Soul / Club Quattro - Osaka, Japan  25 November
Fugees / Sun Plaza Hall - Tokyo, Japan  26 November
El Malo (Tour Digital -Death-) / On Air East - Tokyo, Japan  28 November


FEATURE
SPICE GIRLS

Christmas officially started this month in London's Oxford Street when the UK's favourite all girl group switched on the lights.
Whilst waiting to see the band outside London's HMV a young fan was crushed against a barrier - only to be saved by Victoria's mum who was also in 5,000 strong crowd.

They spent the rest of the evening at a restaurant by the Thames, where a party was held to launch their debut LP "Spice".

スパイス・ガールズの特集です。
デビューから一気にトップグループの一員となったスパイス・ガールズは、96年9月に1stアルバムSpiceをリリースし、人気に拍車をかけています。
1996年11月にクリスマスシーズンに入ったところで、スパイス・ガールズはロンドンのオックスフォードにある有名レコードチェーン店HMVにおいて、クリスマス商戦ローンチ・パーティを行いました。

Spice Girls / Wannabe


Spice Girls / Say You'll Be There




この模様は1996年11月にロンドン・オックスフォードのHMVにて行われた、スパイス・ガールズのクリスマス・ローンチ・パーティの模様です。この映像の一部はBEAT UKでも使用されました。
店の前にファンが詰めかけ、特設舞台からファンに呼びかける模様や、カウントダウンで電飾が点灯するなど、かなり大掛かりなイベントです。

Victoria, Melanie B, Melanie C, Emma & Geri release their 3rd single "2 Become 1" (4/6 favourite for UK Christmas No.1) and are making plans to return to Japan next year.

毎年恒例となった、英国のクリスマスのチャートNo.1レースを狙い、3rdシングルがリリースされる予定があります。果たして何位になるでしょうか。
また、来年には日本にやって来るかも知れません…
とのことですが、以降プロモーション来日は時々するものの、グループとしての来日コンサートは再結成後も含めて一度も実現しませんでした。日本でもCDがとても売れて知名度もあったはずなのに、残念です。


ON STAGE
The Cardigans / Sick & Tired

1996年7月21日(日)、Phoenix '96最終日四日目のカーディガンズのステージです。


OTHER CHART HIGHLIGHTS
TECHNO
JB3 / Forklift
Techno specialist JB3 aka Joey Beltram hailing from Queens, New York is also a graffiti artist and a globe trotting DJ.
JB3とはアメリカのテクノアーティストのジョイ・ベルトラムの別名義で、正確にはJB³と表記します。彼はニューヨークのクィーンズの出身で、シカゴ・ハウスやデトロイト・テクノに影響を受け、90年代初頭のレイヴ・カルチャーにおけるテクノシーンで頭角を現します。
96年12月にはこちらの名義の1stアルバムClose Grindをリリースしていますが、他名義・グループとしても色々なレーベルから出して活発に活動しています。

ROCK
Garbage / Milk (Tricky mix)
This long awaited collaboration with Tricky is released to coincide with their tour supporting the Smashing Pumpkins.


TOP 10
10↓   Faithless / Insomnia (remix)
 9    Gina G / I Belong To You
 8 ↓   Toni Braxton / Un-Break My Heart
 7 N  Dodgy / If You're Thinking Of Me

While touring Japan recently, drummer Matthew got slightly drunk and took on some Sumo wrestlers but lost badly.
ドラマーのマシューは、先日の来日ツアーの際、酔っ払って何人かの相撲取りと口論になったが、大負けしてしまった。
この曲は3rdアルバムFree Peace Sweetからの3rdシングルで、最高11位になるヒットになりました。
前作シングルのGood Enoughは英国シングルチャート4位になるヒットとなり、6月にリリースされた3rdアルバムはプラチナ認定になりました。
9月後半からドッジーの来日公演がありましたが、そんなトラブルがあったのですね!

 6 N  The Divine Comedy / The Frog Princess

Neil is to release a mini LP in February next year to coincide with Valentine's day, titled "A Short Album About Love".
ニールは、バレンタインに合わせて来年の2月10日、“A Short Album About Love”というタイトルのミニアルバムをリリースする。
デヴァイン・コメディの4thアルバムCasanovaからの最後のシングルカットとなる、3rdシングルです。この曲は英国シングルチャートで15位になり、かなり知名度が上がってきたことが伺えます。
アルバムCasanovaは最高位48位ではありましたが、時間をかけてゴールド認定となり、以降のアルバムはチャートには必ず出てくるようになったので、結果的に大成功と言えると思います。
テロップにあるミニアルバムはこの時点で既にレコーディングが終わっているようで、リリースが待ち遠しいです。

 5 ↓   Spice Girls / Say You'll Be There
 4 N  Michael Jackson / Stranger In Moscow

Michael has made a new film, "Ghosts", a 35 minute mini-movie, with help from Steven Spielberg and Stephen King.
マイケルは35分間の新作ショート・ムービー“Ghosts”をスティーブン・スピルバーグとスティーブン・キングの協力を得て制作した。
95年にリリースされたマイケル・ジャクソンのHIstoryからの最後のシングルカットです。
この曲はワールドツアーでモスクワに滞在した時に製作されたバラードで、96年11月にリリースされ広くヒットしたものの、アメリカ本国ではリリースが翌年8月になりあまりヒットしませんでした。
この辺りの事情はよく分かりませんが、様々な過熱報道もあって正当に音楽的評価がされにくくなっていたのかも知れません。

 3 ↓   East 17 featuring Gabrielle / If You Ever
 2    Robson Green And Jerome Flynn / What Becomes Of The Broken Hearted


ON STAGE
Cypress Hill / Insane In The Brain

前半と同じく、Phoenix Festival '96からサイプレス・ヒルのステージです。


NO.1
      N    Robert Miles featuring Maria Nayler / One & One
 
Madonna, who is a great fan of Robert miles, invited him to the States to produce the original soundtrack to the film "Evita".
ロバート・マイルズの大ファンであるマドンナは、彼を映画“Evita”のサントラをプロデュースして貰うために、アメリカに招いた。
この曲はポーランドのシンガーであるエディータのために製作された楽曲で、ロバート・マイルズバージョンはカバーになります。カバーとは言いつつこちらのオリジナルとカバーは96年11月4日の同日リリースとなっています。
ロバート・マイルズのカバーは世界的なヒットとなり、イギリスでも最高3位になっています。
オリジナルバージョンを歌うエディータは94年のユーロビジョン・ソング・コンテストで準優勝になった経歴があるものの、まだ国内での人気にとどまっていました。この曲のヒットもあって97年のアルバムで国際デビューをすることになります。



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