1992年10月3日のオンエア情報です。


秋の改変期を迎え、この週からBEAT UKがリニューアルされています。オープニングやアイキャッチの構成が靴や服が躍るものになり、ロゴもやテロップも一新され、雰囲気がガラッと変わりました。
この週はアイキャッチがなく、すぐに番組が始まりますが、次週からアイキャッチもリニューアルされ、それはある意味、伝説級のアイキャッチとなるのでした。



先週からのランキングの
  はダウン
  はアップ
 → は変化なし
N はNew Entry、R はRe-Entryです。
太文字
はアーティスト名で、/ の後に曲が続きます。
表記はオンエアそのままの表記です。

英語テロップはBEAT UKの放送から引用しています。
日本語の説明部分は自分の感想であり、翻訳ではありません。ご了承ください。


BEAT UK  October.03.1992 On Air 
Voice / Neil Fox

TOP 20
20  N  Crowded House /  It's Only Natural

Another grower from 'Woodface' by the Finn brothers which was recorded between Melbourne, Australia and Los Angeles.
オーストラリアのメルボルンとロサンゼルスの間で録音されたフィン兄弟の「Woodface」からも成長したものが出ています。

19  N  Bryan Adams / Do I Have To Say The Words?

Another release from 'Waking Up The Neighbours' which is now triple platinum in the UK. And sold 8 million worldwide.
イギリスでトリプルプラチナを獲得した「Waking Up The Neighbours」から、もう1枚リリース。全世界で800万枚のセールスを記録しています

18  N  Messiah / I Feel Love

London rave duo Ali Chani and Mark Davies have joined with Precious Wilson to cover Donna Summer's hit, 'I Feel Love'.
ロンドンのレイブデュオ、アリ・チャニとマーク・デイヴィスがプレシャス・ウィルソンと共演し、ドナ・サマーのヒット曲「アイ・フィール・ラヴ」をカバーした。

17    Annie Lennox / Waliking On Broken Glass
16    Def Leppard / Have You Ever Needed Someone So Bad?
15    Felix / Don't You Want Me
14  N  Suede / Metal Mickey

At last a band that has right amounts of glamour, drama, sex, and ambiguity. You will love or hate them with a passion.
ついに、適切な量の魅力、ドラマ、セックス、そして曖昧さを備えたバンドが誕生しました。 あなたは情熱を持って彼らを好きになるか、嫌いになるでしょう。

13    Boy George / The Crying Game
12  N  The Prodigy / Fire/Jericho

Liam Howlett and Co. Base their 3rd single on 'Fire' originated by 'Crazy World Of Arthur Brown' which was a No 1. In 1968.
リアム・ハウレット&カンパニーの3rdシングルは、1968年にナンバー1となった「クレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウン」から生まれた「ファイア」をベースにしている。

11   Jon Secada / Just Another Day


NEW RELEASES
Radiohead / Creep

Radiohead swing between uneasy calm and crazed desperation on this, from their second E.P., 'Creep'.
レディオヘッドは、セカンド E.P.「Creep」に収録されているこの曲で、不安な静けさと狂気の絶望の間で揺れ動いています。
今や英国を代表するオルタナティヴロックバンドとなったレディオヘッドのデビューシングルであり、名 曲とも言えるCreepです。未だに静と動のギャップを体現したこの曲の衝撃は忘れられません。
レディオヘッドは85年に結成した前身バンドを経て91年にこの名前になり、92年にEPでデビュー後、この曲が1stシングルになりました。
しかしこのCreepには歌詞に放送禁止用語が含まれていたため、一応歌詞修正版の曲もあるようですが、英国ではなかなかオンエアされなかったそうです。最初にヒットしたのはイスラエルで、さらにアメリカでのヒットを経て93年に英国でもシングルチャートに登場します。
PVは92年9月12日に、オックスフォードのThe Venue Oxfordという場所でライヴ中に撮影されたものだそうです。
レディオヘッドは進化するバンドで、時期と共に音楽性が変わります。最近 バンドの方針からか初期の曲を演奏しませんでしたが、2016年に7年ぶりにパリのライブでCreepを演奏したことが話題になりました。たくさんの人が この曲を待ち望んでいたのでしょう。

Television
/ Call Mr Lee
Television have reunited after 12 years to record their third album 'Television' which retains their of humour.
テレビジョンが12年ぶりに再結成し、ユーモアを交えた3rdアルバム「Television」を発表した。

Emphraim Lewis / Drowing In Your Eyes
The second single from 'Skin', the debut album from Birmingham born Lewis. The best night music currently available.
バーミンガム生まれのルイスのデビューアルバム「Skin」からのセカンドシングル。現在、最高のナイトミュージックです。


ROCK CHART
10 Billy Ray Cyrus / Achy Breaky Heart
 9  Extreme / Rest In Peace
 8  Richard Maex / I Take This Heart
 7  The Black Crows / Sting Me
 6  Inxs / Baby Don't Cry
 5  Bryan Adams / Do I Have To Say The Words?
 4  Def Leppard / Have You Ever Needed Someone So Bad?
 3  Pearl Jam / Jeremy
 2  Brian May / Too Much Love Will Kill You
 1  Manic Street Preachers / Theme From M.A.S.H. (Suicide Is Painless)


CHART BREAKERS
今週からコーナー名がBREAK THRUからCHART BREAKERSへ変わりました。
Del Amitri / Just Like A Man
The Stereo M.C.'s / Connected
Omar / Music


GIG GUIDE
ライブ情報はGIG GUIDEというコーナー名で統一されました。大阪の情報も入ってきています。
Gary Moore / Royal Albert Hall 4/5 October
Throwing Muses / The Grand  8 October
Pop Will Eat Itself / Brixton Academy  10 October
Skid Row / Osaka-jo Hall, Osaka   5 October / Nihon Budokan, Tokyo  7/8 October


FEATURE
1992年から始まったイギリスの年間アルバムの賞である、マーキュリー・ミュージック・プライズの特集です。関係者によるインタビューが主体で、曲は超短め。
Primal Scream / Don't Fight It, Feel It
Saint Etienne / Only Love Can Break Your Heart
Young Disciples / Get Yourself Together, Pts. 1&2
Primal Scream / Movin' on Up 

ノミネートされたのは以下のアーティストのアルバムです。
Primal Scream – Screamadelica
Barry Adamson – Soul Murder
Erasure – Chorus
Jah Wobble's Invaders of the Heart
 – Rising Above Bedlam
The Jesus and Mary Chain – Honey's Dead
Bheki Mseleku
 – Celebration
Saint Etienne – Foxbase Alpha
Simply Red – Stars
U2 – Achtung Baby
John Tavener & Steven Isserlis – The Protecting Veil
Young Disciples – Road to Freedom

大賞はPrimal Scream – Screamadelicaでした。


ALBUM CHART
LONDON
5   Sinead O'Connor / Am I Not Your Girl? (邦題:永遠の詩集)
4   Mike Oldfield / Tubular Bells 2
3  Belinda Carlisle / The Best Of Belinda Vol.1
2  The Shamen / Boss Drum
1  Extreme / lll Sides To Every Story


TOKYO
5  Brand New Heavies / Heavy Rhyme Experience Volume 1
Jazzmasters / Jazzmasters 1
3  Bobby Caldwell / Greatest Hits
2  Eric Clapton / Unplugged
1  Bobby Brown / Bobby


ALBUM REVIEW
Belinda Carlisle / The Best Of Belinda Vol.1
アルバムレビューコーナーは継続していますが、今週からテロップによる解説がなくなりました。
I Get Weak
Leave a Light On
Heaven Is Place On Earth


TOP 10
10 N Pearl Jam / Jeremy

This is the 3rd single to be released from debut album 'Ten' and tells the story of a boy abused by his parents.
これはデビューアルバム「Ten」からリリースされる3枚目のシングルで、両親から虐待されている少年の物語です。
アメリカのオルタナティヴロックバンド、パール・ジャムの91年の1stアルバムTenからの2rdシングルであり、パール・ジャムの最も有名な曲のひとつである「ジェレミー」です。
こ の曲は実際に起きた、学校内で起きた事件を基にしたもので、当時から非常に物議を呼んでいました。
PVが結構衝撃的で事件の遺族から訴えられたり、一時PVがライブ映像のものに差 し替えられていたこともあります。今は問題のあるラストシーン(オチ)を一部カットした改訂版を観ることができますが、こちらは2020年6月5日に全米暴力啓発デーに合わせ公開された無修正版になっています。PV試聴には年齢確認が必要になる可能性があります。
PVは93年のMTV最優秀ビデオ賞 に選ばれました。

 9  N  Tasmin Archer / Sleeping Satellite
Guaranteed for big things, Tasmin Archer worked with Steely Dans', Elliot Randal, Paul 'Wik' Dickens and Julian Mendelsohn.
タスミン・アーチャーは、スティーリー・ダンズ、エリオット・ランダル、ポール・ウィク・ディケンズ、ジュリアン・メンデルソーンらと仕事をし、大成することを保証されています。

 8    Bob Marley & The Wailers / Iron Lion Zion
 7    Luther Vandross & Janet Jackson / The Best Things In Life Are Free
 6  ↑  Brian May / Too Much Love Will Kill You
 5    Manic Street Preachers / Theme From M.A.S.H. (Suicide Is Painless)
 4    Snap / Rhythm Is A Dancer
 3    Dr Alban / It's My Life

ザ・90年代のダンスミュージックといった感じのDr Alban。現在でも活動中で、今風になっていますが、音楽性は大きく変わっていません。この曲は2014年に新バージョンでシングルが出ています。

 2  ↑  Undercover / Baker Street


ON STAGE
Soul ll Soul / Intelligence


NO.1
 1 → The Shamen / Ebeneezer Goode

こ の曲はとても流行り、アルバムも売れました。しかしあまりの大ヒットとキャッチーさゆえに、スノッブなクラブ系界隈から敬遠され始めます。ですがこの曲を 通ってダンス系の曲を聴いた人は少なくないはず。イギリスで本人たちが当時どんなだったかは知る由がありませんが、シェイメンがこの時期最高潮であったこ とは間違いありません。


今回から新しいタイトル表示になり、最後のいつものテロップ前にタイトルを手掛けた方々の名前が流れました。
スタイリスト、靴の人、アイコン製作の人。たくさんの方が関わっています。
このバージョンは94年の6月まで続きますが、音楽は一度変わります。



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